ひとり遊びのポルカ

主にひとりで遊びます

激走750㎞!新潟県 道の駅全部行く[3日目]

北陸「道の駅」スタンプラリー&クーポンラリーに突然参加してみる事にした。

スタンプラリーの期間は再来年3月までだが、なぜか3日で新潟県40駅のスタンプすべてを取ろうとした旅の記録だ。

 

3日目、最終日だ。中越地方の残りと、上越地方を回っていく。

 

南魚沼・越後湯沢エリア

25駅目 みつまた

7月31日朝7時、私は道の駅みつまたにいた。おはようございます。

大きな温泉施設が隣にあるこちらの駅は、駐車場で車中泊をする人が多いのか、すでに家族連れなどが多くいる。すご。朝7時よ。

車中泊にあこがれはあるが、何せ私の愛車は軽自動車の中でも小型の、スズキアルトだ。9年乗って、今年車検の前に買い替える…というか只今絶賛納車待ちなのだが、次もアルト。次は車中泊のできそうなボックスワゴンタイプもいいかなと考えていたのにである。好きなのよね、アルト。

開いてるかドキドキした

24時間スタンプ押印可とスタンプ帳に記載されていたので、6時半にホテルを出て、越後湯沢の温泉街を抜けてここまで来たのだが、少しドキドキした。閉まってたらどうしよう。

結果的には取り越し苦労で、閉まった売店の外に設置されたスタンプを無事押すことができた。その手前のトイレも24時間使えるようだ。日中は館内に食事のできるところもあるし、やっぱり車中泊向きだ。

足湯に入りたかったが、人がたくさんいるのが見えたのでやめておいた。開館時間は館内の売店にも足湯があって、おすすめだ。

 

ちょっと寄りたいところがあったので、17号線をもう少し先まで、貝掛温泉のほうへ行った。その話は大変個人的かつどうでもよく、さらに少しだけ長くなるので、どこかで別に書ければと思う。

「寄りたいところ」を見た後、引き返して、17号線を昨日の宿泊地舞子高原を通り過ぎる。

 

26駅目 南魚沼 雪あかり

17号線沿い、塩沢石内ICの近くにある、比較的大きな道の駅だ。売店が開いている時間なら、野菜や地酒、南魚沼産のはちみつなどが買える。残念ながら買ったことはないが、色々な種類のはちみつが売っていて、花によってそれぞれ味が違うそうだ。

こちらも24時間押印可ということでこの時間にやって来たが、スタンプの設置された場所がわからず、しばらく駅の周りをうろうろしてしまった。結局、車を停めた場所のすぐ前にあった。

 

さて、昨日の夕方「最後に十日町へ行ったのは判断ミスだったんじゃ……」と落ち込みながら通った山道を、再び通って十日町へ向かう。
実際、クロステン十日町は次の駅へのルート上だ。本気で無駄足だったのかもしれないが、今朝はかなり早く動き出したので、もし今日行くことにしていたらクロステン十日町は開館時間前で、少し待つことになったかもしれない。そうだそうだ。そういうことにした。確認はしないことにした。

 

クロステン十日町の横を通り過ぎて252号線に入り、山のほうへ入っていく。

 

十日町エリア(つづき)

27駅目 瀬替えの郷 せんだ

「瀬替え」とは川の流れをいったん堰き止めて、別の場所に流れを作ることだ。

旧仙田村は、南北に流れる一級河川渋海川に穿たれた褶曲谷に立地し、標高150m~500mの間で沢と山が連続する起伏に富んだ地形をしています。渋海川がもたらした蛇行部分を中世から近代にかけて、祖先が苦労して直流化させ、新田開発や洪水防止に取り組み、瀬替えによる田んぼを生み出しながら発展し、古くから農業を中心に山里生活、文化を育んできた歴史的経緯や伝統行事の継承が行われている地域でもあります。

出典:北陸「道の駅」道の駅-瀬替えの郷せんだ

 

この土地に暮らす人々が、古くから苦労して生活のための土地を拓いていったことがわかる。

つり橋の下に見えるのが渋海川

つり橋を渡りたかったが、時間がかかりそうなのでやめておいた。
つり橋の向こうには遊歩道があるようだ

素朴な野菜の直売所がある

野菜直売所があった。お近くの方なのか、久しぶりにばったり会ったらしいご年配の男女が楽しそうに立ち話をしている。いいぞいいぞ。おしゃれな道の駅もいいが、私はこういう所が好きだ。
「甘きゅうり」という、ずんぐりした瓜のような野菜が気になった。小さなタッパーに浅漬けの試食があって一枚いただくと、味は確かにきゅうりだが、食感はより瓜っぽくておいしい。こういう瓜の漬物的なものが年々好きになっている。これが老いか。

甘きゅうり(50円) でっかくて中に種がある
帰宅後、薄切りにしたのを冷やしてポン酢でいただきました

 

28駅目 じょんのびの里 高柳

高柳町十日町市ではなく柏崎市になるが、便宜上十日町エリアに入れさせていただいた。

さらに山の中へ入ってきた。蝉の声がすごい。温泉施設があって広々した駐車場のあるこちらも、車中泊に向いていそうだ。

広い駐車場。写っているのは愛車

温泉施設の中にスタンプがある様子だったので、おそるおそる中に入る。受付の方に尋ねると、スタンプは中の売店にあるのでそのまま入って大丈夫ですよーと快く応対していただけた。

スタンプ台の気遣いがすごい

外に出て少しあたりをぶらぶらすると、目の前につり橋が現れた。先に寄った「せんだ」では橋まで少し歩きそうだったので断念したが、それほど長い橋でもなさそうなので向こう側まで行ってみることにした。
しっかりしたつり橋なので、怖さはあまりないが、中ごろまで来るとさすがに少し揺れる。橋の両側には電球がびっしり取り付けられていて、たぶん夜にはライトアップされるのだろう。周りに誰もおらず蝉の声しか聞こえない中、ひとりでつり橋を渡るのは楽しかった。

向こう岸からの写真

時間があれば周囲を散策するのも楽しそう

しまった。すっかり遊んでしまった。

ここからは12号線に入り、松代へ向かう。動き的には十日町駅の方角へと引き返すような感じになる。

途中、いい感じのダムが現れたのでつい車を停めた。

鯖石川ダムというのだそうだ。ちょうど放水していてラッキーだった

 

29駅目 まつだいふるさと会館

ほくほく線まつだい駅に直結している。ファミマなどもあって、駐車場も広い。

中の売店をひと回りすると、昨夜の晩酌においしく食べた「雪国Base」のジビエハムやソーセージを発見した。うわー!昨日のとは別のやつも食べてみたい!でも冷凍だし、まだまだ先は長いので今回はやめておいた。また買いに来たい。

駅の裏から「大地の芸術祭」の作品が見える

次はいよいよ上越市だ。403号に入り、安塚に向かう。
走っていると、道端の看板に「星峠の棚田」という文字を見つけた。絶景で有名なスポットだ。え!行ってみたい!通り過ぎかけたが、せっかくなので行ってみることにした。
細く急な坂道を、注意して登っていく。私の時は運良く対向車が来なかったのでヒヤリとすることはなかったが、狭い坂道の運転にあまり自信のない方は下にある「脱皮する家」の駐車場に停めて徒歩で向かうほうがいいかもしれない。少し距離があるのでそれはそれできつそうだが、ぐねぐねしていて下りも結構こわいので。

水の張ってある季節にも来てみたい

ひやひやしながら登り切ると、棚田の緑が広がっていた。きれいだ!
やはり結構人がいて、みんなごっついカメラで写真を撮っている。混じってスマホで撮影するのがちょっと恥ずかしかった。

 

また寄り道してしまった。懲りない。気をつけてゆっくりゆっくり403号線まで下り、安塚への運転を再開した。

 

上越エリア

30駅目 雪のふるさと やすづか

ついに上越だ。

中は野菜や米などを売っている売店がある。ジェラートを売っているところもあり、中で休憩できるようだった。次が少し遠いので、ひと回りして、お手洗いを借り、早々に出発する。
蕎麦屋が併設されていて、昼食をとるか少し迷ったのだが、先を急ぐことにした。

でっかい雪だるま

403号線を少し引き返し、海のほうへ向かう。
20分ほど走ると猛烈におなかが空いてきて、あーさっき蕎麦を食べておけば!!と後悔するも遅かった。次の駅でなんか食べるぞ!

 

31駅目 よしかわ杜氏の郷

猛烈な食欲のみに突き動かされて、ひたすら運転した。思考がゾンビに近い。

外の売店におこわなどが売っていたが、とりあえず中も見てみようと駆け込んだ。野菜などの並ぶ中に、プラスチックパックに入った焼きそばや、おこわや押し寿司、揚げ物などなどが売っているのを見つけた。空腹時に見るお惣菜の魅力はおそろしく、通常の3倍くらいうまそうに見える。揚げ物を貪り食ってしまいたい。
その中でも、鮮やかなオレンジ色のナポリタンが私を強く誘惑した。うわー!!

一も二もなく買った

急いで車に戻り、すぐ近くの畑道の木陰に移動して食べた。ナポリタンって本当にうまい。冷めてたって全然うまい。幸せ。
ようやくおなかが落ち着いて理性を取り戻したところで、杜氏の郷というくらいだから日本酒とか売ってたんだろうな……と思ったが、後の祭りだった。それでもスタンプはちゃんと取っていたからえらい。次へ向かおう。

 

次に目指す「あらい」は、高速道路の新井ICにくっついていることで知られる巨大な道の駅だ。現在時刻は12時、少し急いだほうがいいと判断して、高速に乗ることにした。

地図アプリに道を聞くと、近くの大潟ICを示されたので、音声ナビに言われるまま向かった。しかし、乗り口の手前で気づいた。ここ、スマートICじゃん。
きみねえ、全部の車にETCついてるわけじゃないからね!!とiPhoneに悪態をついたがしれっとしている。当たり前だけど。
というか、その時点でよく地図を見たら新井ICもスマートICだった。ここで気づいてよかったのかもしれない。
仕方なく次の上越ICまで下道で行き、新井のひとつ手前の上越高田ICで降りた。
悔しい。次の車にはETCつけたんだからな!覚えてろ!

 

32駅目 あらい

噂には聞いていたが、めちゃくちゃ広くて、あぜんとした。鮮魚センター、レストランが9店、あげくにはホテルが建っている。そして、当然のようにおそろしく混み合っている。

上越の超人気店「食堂ミサ」で味噌ラーメンを食べたかったことを今更思い出した。
さっきナポリタン食べちゃったね…

スタンプを探し回ったが、広すぎるし人が多すぎるしで見つけられない。
どうやら道路の向こう側にも道の駅の建物があるようだと気づいて、車でそちらに行ってみると、物産館の中で無事スタンプを発見した(後から確認したところ、私が最初に降りた側の「くびきの情報館」にもスタンプがあったようだ)

 

人にもまれて、どっと疲れた。冷たい飲み物を買って一息入れ、上越高田ICからもう一度高速に乗って、上越ジャンクションから今度は糸魚川方面へ進む。

名立谷浜ICの出口は高台にあって、景色がいい。海だ!道なりに降りていくと、海沿いの8号線に出た。あと4駅、ゴールが近づいてきた。

 

33駅目 うみてらす名立

8号線沿い、海のすぐそばにある道の駅だ。中では鮮魚や水産加工品を売っていて、海鮮丼などを食べられるお店もある。
ホテルと温泉施設が併設されていて、宿泊できるらしい。いいなあ。

海鮮街。ちょっと観光地価格ではある

現在時刻は14時10分。日が海のほうへ傾き始めた。少し急いだほうがいいかもしれない。
ここから先の能生、親不知、市振の残り3駅はすべて8号線沿いだし、過去に行ったこともある。もう道に迷う心配がないのはありがたい。
そして、「米山」が休止中で本当に助かった。休止中でなければ、ここから引き返さなければならなかった。

 

糸魚川エリア

34駅目 マリンドリーム能生

ついに糸魚川市に入った。お土産処やコンビニの入った本館と、屋外の鮮魚センターとに分かれている。いつも混んでいるというイメージだったが、この日も混みまくっていた。

すぐ裏の海で釣りができるようで、餌が売っている。
うねうね系の虫が苦手なので、遠目に写真を撮ってそっと目を逸らした

鮮魚センターでは鮮魚や干物を買えるが、特にベニズワイガニが有名だ。
その名も「かにや横丁」。茹でたベニズワイを屋外のテーブルなどですぐにいただけるのだが、いつ来ても混んでいて座れたためしがない。でも、トレイで持っていけば裏の海なんかで食べたっていいようだ。いつか食べてみたい。

カニ食べてぇ~~~~

 

カニに未練を残しながらも、車に戻った。残るは2駅だ。

次の親不知までは結構距離があるが、時刻は14時半過ぎ。そこまで焦らなくても良さそうだとほっとして、海を見ながら走り出した。
しかし、道中工事をしていたせいで、何箇所かで片側交互通行になっていた。場所によっては10分近くも待たされたので、この間に次の駅の情報を一応見ておきますかねと、スタンプ帳を何気なくめくった。

えっ

10:00〜15:00?

目を疑った。
そして時計を見た。すでに15時10分だった。
え?うそでしょ?ここまで来て??私はパニックになった。
いや待て、おちつけ。そんなことある?山中の小ぢんまりした道の駅ならともかく、親不知は比較的大きい道の駅だ。15時で閉まっちゃうなんてこと、たぶんないはず……ないよね?!

 

35駅目 親不知ピアパーク

震えながら辿り着いた。南無三!!!

お土産店兼レストランの「レストピア」に駆け込むと、入口にスタンプが普通に置いてあって、力が抜けた。
よかった~~~~~。

ほっとしたところで、レストピアの隣のおさかなセンターに寄った。
以前、近くの親不知観光ホテルに宿泊した時、朝食に出たメギスの干物が衝撃的においしかったのでここで買って帰って、それ以来、寄るたびにメギスの干物を買っている。
この日は暑かったので干物はどうしようかな~と思っていると、「翡翠もずく」の字が目に入った。

人は「幻の〇〇」という言葉に弱い

こんな事を言われては仕方がない。またもずくを買ってしまった。昨日、出雲崎でも買ったのに。まあ、日持ちするから。ね。

駐車場のすぐそばが海。波打ち際でヒスイの原石を探すこともできる

でっかい亀。名はミリオン

哲学的な牛

 

2つ目のもずくを大事にしまい、出発した。残すは1駅!

 

36駅目 越後 市振の関

ついに辿り着いた!新潟最西端の道の駅だ。

とは言ってもかなり小ぢんまりしていて、デイリーヤマザキストアと食堂、トイレ、交通情報センターがあるのみだ。

長かった旅もようやく終わり……

 

ではなかった。

 

新潟県の道の駅は全部で40駅。初日に取り逃したのが3駅、こちらは36駅目、合わせて39駅。
最後の40駅目はこちらである。

佐渡

 

親不知ICから新潟市内へ、高速で一気に戻った。

 

来ちゃった

佐渡エリア

37駅目 あいぽーと佐渡

来ちゃった。

佐渡汽船ターミナル徒歩5分のホテル日航に県民割で安く泊まれたので、宿泊し、朝6時の便でカーフェリーに乗ってきてしまった。

朝ごはんは両津ターミナルのマサニコーヒーで食べました。
厚いパンに佐渡バターの乗ったトーストセット(500円)が美味

あいぽーと佐渡は、両津ターミナルから歩いて5分ほどのところにある。物産販売などはなく、イベントホールのように使われている施設のようだ。
受付のかたに場所を聞いて、無事にスタンプを押した。

 

これにて、新潟県 道の駅巡り(とりあえず)終了!!

 

長く、思っていたよりずいぶん過酷な旅だった。生来の計画性のなさで3駅取り逃してしまったり、お土産にもずくばかり買ってしまったり、ルートを誤って落ち込んだり、猪のハムを食べたり、急に中国建築が現れたり、色々な事があった。
過酷だがとても楽しい旅だった。ぜひスタンプ帳をお求めになって、道の駅巡りを楽しんでみてはいかがだろうか。

 

 

ちなみにこの後、せっかく佐渡に来たのだからレンタカーでも借りて夕方まで佐渡七福神を巡ろうと考えていたのだが、世間は夏休みだというのに予約もしていなかったため、レンタカー屋さんが全滅で借りることができなかった。

佐渡は基本的に車がないと身動きできない。詰んだ。

仕方なく、両津ターミナルに新しくできたきれいで涼しいコワーキングスペースに入って少し旅のまとめを書き、腹いせに思うさまお土産を買い、ターミナルの食堂で岩海苔ラーメンを食べて、12時半の便で新潟に帰った。

岩海苔ラーメン めちゃめちゃおいしかった

これからは、計画性を持って行動したい。

あと、佐渡でもついもずくを買ってしまい、家にもずくが3袋ある。日持ちがするので、ゆっくり食べたいと思う。

 

ここまで長い話をお読みいただき、ありがとうございました。取り逃がした分もおまけで書きますので、よろしければ。

 

[おまけの4日目につづく]

polpolka513.hatenablog.jp