ひとり遊びのポルカ

主にひとりで遊びます

激走750㎞!新潟県 道の駅全部行く[1日目]

 

北陸「道の駅」スタンプラリー&クーポンラリーに突然参加してみる事にした。

スタンプラリーの期間は再来年3月までだが、なぜか3日で新潟県40駅のスタンプすべてを取ろうとした旅の記録だ。

 

結論から申し上げたい。3日での新潟県制覇はかなりきつい。
というか、3日では制覇しきれなかった。すみません。

「行く前にわかるだろバカ」と思われただろうか。
ただスタンプを取るだけであればどうにか3日で収まるとは思うが、スタンプを取るため車を降りたら、ついつい寄り道したくなってしまう、道の駅にはそういう魅力があるのだ。言い訳だけど。

 

1日目は下越方面を中心に回っていく。

 

※本記事は2022年8月に下越地方で発生した豪雨災害の前に旅した記録です。1日も早い復旧・復興を心からお祈りいたします。

 

新潟市エリア

1駅目 新潟ふるさと村

7月29日朝、スタートは新潟ふるさと村だ。

開館時間中はバザール館で新潟県内の銘菓や生鮮品が買える、だだっ広い道の駅だ。特に日本酒の品ぞろえが充実していて、地域ごとのワンカップ飲み比べセットが酒好きの方にオススメ。

8時半でまだバザール館は開いていなかったので、早々に退散した。

 

ファミマで朝食にサンドイッチとアイスコーヒーを買い、食べながら国道1号線へ出た。信濃川沿いに新津へ向かう。快晴だ。9時前にしてもう暑い。ファミマのコーヒーは薄い。

 

2駅目 花夢里にいつ

広いし奥行きがすごい

スタンプを求めて建物の中に入る。駅名の通り、鉢植えの植物が通路の奥までずらっと並んでいた。すごい数だ。

卵の黄身っぽくてかわいい

眺めて歩くとなかなかおもしろい。今度、小さい鉢植えをひとつ買ってみるのもいいかなと思った。ただ、多肉植物すら枯らす私には向いていないかもしれない。

 

引き返してバイパスに乗り、新津から新発田方面に向かう。通勤時間帯の紫竹山ICが渋滞していて、かなり足止めされてしまった。

 

3駅目 豊栄

新新バイパスから直で入る珍しいタイプの道の駅なので、入口を見逃さないかとドキドキしていたが無事到着。

もともとは無料バイパス内のPAだったのが、平成5年に県内で第1号の道の駅に登録されたのだとか(発祥の地については諸説あり)

小ぢんまりしたお土産コーナーには大玉のすいかが売っていておいしそうだ。

横に小さなフードコートがあり、もう何人か食事をしている人がいる。この日は食べなかったが、ここのソフトクリームは濃厚でやたらとおいしい。

裏にダチョウファームがある

以前は裏のファームでダチョウに餌をあげることができたが、今は売っていないようだった(見つけられなかっただけかもしれないが)。柵の間から餌を入れた柄杓を差し入れるとでっかいダチョウが近寄ってきて、強靭な嘴でひしゃくの中の餌をカッカッ!と音を立てながら食べるのだ。柵越しでもかなりびびってしまう迫力なので、もし機会があればお試しいただきたい。

さて、ファームを見に行ったが、肝心のダチョウは1羽を除いて全員テントの中にひっこんでしまっていた。暑いからね。しかたないね。

1羽しかいないのでびっくりしたが、左のテントに全員退避していた

カラスも暑そう

ニワトリは元気

なぜか一直線に向かってくるニワトリ

 

聖籠新発田ICから高速に乗り、一気に山形県境近くの笹川流れへ向かう。そこから朝日へ寄って、7号線を下りながら神林・関川・胎内・加治川と取っていく作戦だ。

中条ICの料金所から先は高速料金無料区間になっている。村上瀬波ICまで高速を走り、村上駅の方から瀬波温泉街を横目に、345号線を笹川流れへと向かった。

 

あ!

 

海だ!!

村上の海が好きで笹川流れにも数回行ったことがあるが、この、村上方面から坂道をぐうっと上って海が見える瞬間はテンションが上がる。

海だ!!

海だ~!!

 

上がりすぎて、海水浴客に混じって海に入ってしまった。何をやっているんだ。

 

下越(村上・胎内)エリア

4駅目 笹川流れ

新潟最西端の道の駅に到着した。JR羽越本線桑川駅に直結しており、日本海の真横に建てられていてロケーションが良く、笹川流れ遊覧船の乗り場にもほど近い。
夕日会館という名称から、夕方にはさぞやきれいなのだろうなと思わせる。
駐車場は狭めなので、行楽シーズンには注意が必要だ。

 

到着したのはすでに正午近かった。時間をロスしたことを少し後悔していたが、猛烈におなかが空いたので、一度入ってみたかった駅向かいの「ちどり」に入った。

民宿ちどり。宿泊客以外も1階の食堂でランチがいただける

刺身定食と迷いに迷って、岩ガキ定食を注文した。

岩ガキ定食(1800円)

酢味噌の添えられた剥き牡蠣が3つ、ごはんと味噌汁に、小鉢のおかずがたくさんついている。うひょー。
生ガキといえばポン酢のイメージだったが、少し甘めの酢味噌をつけた牡蠣はぷりっぷりのちゅるっちゅる。うますぎる。

うっま~~~

ほかにも、小さいイカの胴を丸ごと煮つけたやつとか、楊枝でほじくり出して食べる小さい貝、白いごはんも、全部おいしい。幸せだ。初日の午前中にこんないい思いをしていいのだろうか。

満腹で店を出て、駅に戻り、1階の「Cafe R sun45」でソフトクリームを買ってとどめとばかりに食べた。
あ~。空も海もソフトも青いね。最高。このまま昼寝したくなってきた。

水色がきれいな日本海ソフトクリーム(350円) 
バニラ味の中にほんのり塩がきいていて美味だが、みるみるうちに溶ける

 

ソフトクリームを食べながら、はたと気づいた。

なんと笹川流れ近辺で2時間以上も遊んでしまった。まずい。笹川流れ、楽しすぎる。

ここからは少し急ぎ足で回らなければならない。

 

と言いつつ、すごくいいスノーシェッドの跡らしきものがあったので撮った。
私はスノーシェッドが好きなのだ

 

村上市街に戻り、土手道を三面川に沿って朝日村へ走る。釣り人がたくさん、腰まで川に浸かって竿を振っていた。涼しそうでいいなあ、何が釣れるのだろう。

 

5駅目 朝日

スタンプの設置された交通情報センターでお手洗いを借りる。少し離れたところに物産センターがあるのが見えたが、寄っている時間はなかった。

反対側の駐車場奥には、日帰り温泉施設と温泉スタンドが併設されている。もちろん寄っている時間はない。

 

6駅目 神林

スタンプだけ押して、早々に出発する。

今回は寄らなかったが、駅内では地元産の野菜や、ハムや漬物、餅なども売っている。時間があればゆっくり買い物をするのがおすすめだ。

 

7号線から坂町の十文字交差点を左折し、荒川沿いの113号へ入った。

荒川は冬になれば鮭の遡上するきれいな川だ。10年以上昔、友人と電車に乗って関川村の高瀬温泉へ泊まりに行って、夕食にいただいた荒川の鮭が本当においしかった。そこの旅館の食事は鮭に限らず何もかもがおいしくて、忘れられず、半年後にまた是非行ってみようと調べたらすでに廃業されてしまっていた。

切なく思い出しつつ、美しい流れを左手側に見ながら、関川村へ向かう。

 

7駅目 関川(桂の関)

日帰り温泉施設「ゆ~む」、せきかわ観光情報センター「にゃ~む」、多目的運動ホール「ふれあいど~む」などを敷地内に有する大きな駅だ。

休憩がてらお土産処「ちぐら」に寄った。表には焼き鮎やソフトクリームを売る店もある。冷たいペットボトルを買い、飲みながら足湯に入って一息ついた。足湯はぬるめで気持ちいい。午前中海に入ったせいで足がまだぺたぺたしていたので、ありがたかった。

めちゃくちゃ光が入って心霊写真みたいになってしまった足湯の写真

「ちぐら」とは、もともとは農作業中の子守りのために藁を編んで作られた揺りかごのことだそうだ。現在はかまくら型に編まれた猫の出入りする口がついているかごを猫ちぐらといい、にゃ~むでは実際の制作風景を見学できる。

猫ちぐらの参考画像。かわい~~ね

さくらちゃんという看板猫に会えることもあるそうだ。そちらも覗いてみたかったが、足湯から上がって先を急ぐ。いつか会いに来たい、さくらちゃん!

 

来た道を引き返し、十文字交差点から7号線に戻る。急がねば。

 

8駅目 胎内

やらにゃんに会いに来た!

樽が橋遊園という小さな遊園地や温泉施設が隣接していて、家族で訪れてもまったりと楽しめそうな道の駅だ。

スタンプを取って、小さいながら堂々と立つやらにゃんの像を写真に収めた後、時間もないのに駅からすぐのところに見える山門へ向かった。

立派な山門だ。くぐると心が清められるという。

左右の仁王像、門中央の獅子がかっこいい。

門をくぐれば、越後胎内観音のお姿がすでに木の間に見える。

大きい!

石段を登り切ると巨大な観音像が静かに立っている。穏やかに合掌した姿で、目を閉じた顔は優しく、美しい女性のようにも見える。

高さ7メートル余のこちらの観音像は、昭和48年の羽越大水害を機に建立され、波の上に立っているように見えることから「波乗り観音」ともよばれるそうだ。とても美しい。手を合わせて、しばらく優美なお姿を堪能した。

お手水場はにぎやかだ

この写真の枚数を見ればお分かりいただけるかと思うが、またやってしまった。ささっと参拝するだけのつもりが、ずいぶん時間を食ってしまった。

日はもうだいぶ傾いてきている。

 

9駅目 加治川

2022年4月にリニューアルしたばかりの真新しい駅舎だ。「加治川ピクニック」をコンセプトにしていて、おしゃれなベーカリーが併設されたりした。

正直言えばリニューアル前の素朴な野菜販売所のほうが好きだったな。とにかくそんなことを言っている時間すらなくなってきた。

 

この後、ざっくりと計画していた加治川以降のコースは、こうだ。

  • 新発田の市街に出る手前から県道290号線で一気に阿賀方面へ。阿賀の里とみかわの2駅を取る。
  • 引き返して再び290号線で五泉市を突っ切り、南蒲原郡・下田方面3駅(たがみ、保内、しただ)を取る。
  • あわよくば翌日のルートの中ではものすごく邪魔になりそうな見附市のパティオにいがたを取ってしまいたい。

しかし、加治川に到着した時点で時刻は15時30分。

たがみ・保内・しただの3駅はどうがんばってもすでに無理。
なぜなら道の駅には営業時間というものがあるのだ。写真を撮るだけならいいが、スタンプ設置場所によっては閉館中には押すことができない(スタンプ帳には押印可能時間が明記されている。まあ、必ずしもこの時間が厳密と言うわけでもなさそうなのだが……それについては3日目で)。

笹川流れで遊びすぎたばっかりに……それに足湯にも浸かったし、胎内観音もじっくり見ちゃったし……私はここに至ってようやく悔いた。でも岩牡蠣おいしかったな~。絶対また食べたい。

初日にして計画性のなさが露呈してしまった。3駅はいさぎよくあきらめることにした。面目ない。

というか、悔いている時間も惜しい。走れ!

こういう道を延々1時間。また心霊写真になってしまった

ひたすら山道を駆け抜け、49号線に出た。安田の日帰り温泉「やすらぎ」へよく岩盤浴をキメに行くので、わりとよく通る道だ。知っている道に出ると妙にほっとする。

 

阿賀エリア

10駅目 阿賀の里

この先の「みかわ」よりも位置的には手前にあり、どうせ引き返す道ではあるのだが、営業時間が17時までだったので先に寄ることにした。到着したのは16時40分。どうにか間に合った。

駅内に阿賀野川ラインの乗船所がある。1日3便、川下りを楽しむことができる

阿賀野川ライン下りの窓口ももう真っ暗だった。そりゃそうだ。

閉店準備をしているお土産物屋さんを横目に、お手洗いを借りて、早々に出発する。

 

11駅目 みかわ

少し歩いた所に樹齢1400年の将軍杉がある事から、巨木の里という二つ名がついている。向かいの広い駐車場に停車して歩いていくと、建物の表口に「準備中」の看板が見えた。

終わってる!?

一瞬、肝が冷えた。駆け足に近寄ると、右手側に小さく設置された観光情報センターの中にスタンプを見つけた。

よかった~~~。

ところ狭しとチラシが置いてあり、めちゃくちゃ狭くて暑い。スタンプを押して、すぐ外に出た。ロードバイクの横で若い男性が座って飲み物を飲んでいて、他に人の姿はなかった。

 

これにて、とりあえず、どうしても1日目に行ってしまわなければならない所は終了だ。やったー!

やったー

 

さて。阿賀野川沿いに車を停めて一息ついたところで、これからどうするか考えた。

下田方面はもう無理として、やはり19時まで営業している見附の「パティオにいがた」に今日行ってしまった方がいいのだが、そうなると、高速に乗って安田ICからいったん新潟へ戻り、新潟中央JCTから三条方面へ向かうのが一番早いようだ。
逆Uの字に、結構な距離を走ることになる。うわー。
正直ちょっとげんなりしたが、明日のことを考えれば仕方ない。

それに、パティオにいがたは併設のレストランが作るおいしい惣菜を売っていたはずだ。ね。あれおいしいじゃん。夕食に買おう。ねっ。がんばれ。

自分を励まして、安田ICから高速に乗った。

 

見附エリア

12駅目 パティオにいがた

18時過ぎ。ようやく、中之島見附ICで高速を降りた。夕焼けがきれいだ。

やっと着いた、1日目最終地だ。
地元産の野菜やパンやお菓子、前述のように併設のレストラン「もみの樹」(以前はビュッフェだったが、リニューアルして普通のメニュー式に変わってしまった模様……ちょっと残念)で作った総菜も売っている。
昼間であればデイキャンプの出来る広い芝生もある。
仕事で長岡方面へ行く時など、寄り道してここでお弁当を買ったりしていたくらい、個人的にお気に入りの道の駅だ。

スタンプを取るより先に、お惣菜コーナーを見に行った。イカとパプリカのマリネ、グリルチキンと温野菜、アジフライしかなかった。閉店30分前だもんね……残っていただけでも御の字だ。私と同じようにお惣菜を目当てに来たと思しき女性が横から覗き込んで、「閉店30分前だもんね……」という顔をしていた。あわててイカのマリネを確保し、ひと回り売り場を見て戻ってくると、チキンの方はもうなくなっていた。

すっかり日が暮れました。本日は終了!

 

これにて1日目は本当に終了だ。疲れた。

下越方面を中心に12駅という成果に終わった。まずまずではある。

8号線を三条方面へ戻り、コンビニでビールとおつまみを買い足して、燕三条駅前のビジネスホテルに入った。イカのマリネを撮るのは完全に忘れ、はやばやと寝落ちした。

 

 

[2日目につづく]

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